CCNA対策 11回目 [ダイナミックルーティング -RIP- ]
・RIPについて
RIPはディスタンスベクタ型は距離ベクトル型ともいい、最短のホップ数で宛先へ到達するかを基準に経路を設定します。
<主な特徴>
ルーティングアップデートが30秒ごとで通信されます。
メトリックはホップカウントのみで、ホップカウントが16になった場合はパケットが破棄されます。
RIPは[router ripコマンド]で有効にして、[networkコマンド]でルーティングプロトコルを有効化します。
RIPを無効にする場合は文頭に「no」を付けます。
ex)
Router> enable
Router# config t
Router(config)# router rip
Router(config-router)# network *IPアドレス*
[networkコマンド]では直接接続されているNWを指定します。
このとき、サブネットマスクやワイルドカードは必要ありません。
[show ip routeコマンド]で経路確認をすると、
行頭に「R」と記載されたIPアドレスがあります。これは「RIPで学習した経路」という意味を持ちます。
・RIP設定
ルータ間同士でのルーティングアップデートだけでなく、
端末とルータでも、ルータ側からルーティングアップデートを配信してしまいます。現状無駄が発生してしまっているので、これを停止させます。
[passive-interfaceコマンド]で行います。
ex)
Router> enable
Router# config t
Router(config)# router rip
Router(config-router)# passive-interface *インターフェイス名* *インターフェイス番号*
ここで設定したインターフェイスはルーティングアップデートの受信はしますが送信はしません。
・RIPv2について
RIPv1にくらべ、v2はアップデート認証機能が追加され、ルーティングアップデートの送信がマルチキャスト(224.0.0.9)に変更され、クラスレスルーティングに対応しています。つまり可変長サブネットマスク(VLSM-Variable Length Subnet Mask-)が利用できます。
RIPv1でクラスレスIPを持つルータをルーティングしてしまうとDestination Unreashable(送信先未到達)になってしまいます。
RIPv2は[version 2コマンド]で有効にします。数字を1にするとRIPv1になります。
Router> enable
Router# config t
Router(config)# router rip
Router(config-router)# network *IPアドレス*
Router(config-router)# version 2
参考
CCNA対策から学ぶネットワーク運用ガイド3 ほか